ウエイトリフティング に関する7つの誤解


あなたは ウエイトリフティング 競技に対して、どのようなイメージを持っていますか?競技をやったことのない方、今から始めようとしている方は具体的なイメージは持ちづらいですよね。その中には実際の競技とは異なる「誤解」が含まれていることが多いので、思いつく限りでリストを作りました。ウエイトリフティングを行っている人にとっては共感できて、聞かれると「うーん」と困ってしまうものも多いのでは?

では早速見ていきましょう。

 

①背が縮む


よく言われるのがこれです。重りを使ったトレーニングをしたら伸長が伸びなくなったり、はたまた縮むのでは?と思われる方も多いようです。

特に幼少期に行うことは成長を妨げると考えられていますが、これは半分誤解です。経験あるコーチのもと行う正しいトレーニングは、むしろ筋や骨の成長を促進させるという報告もあります。(もちろん成長段階で「過度に」行うと悪影響を及ぼします。)

 

②「ケガ」が多い


ウエイトリフティングを見ると「腰がいたそう」「絶対膝に悪いよね」と思うかも。でも、ウエイトリフティングのケガのリスクは他のスポーツ(バスケットボールやサッカーなど)と比べてはるかに低いことが論文で報告されています。

競技として行う場合、怪我はつきものです。しかしウエイトリフティングは対人スポーツでないので急性のケガは極めて少なく、慢性のケガも、正しいテクニックと姿勢を覚えればかなり予防できます。

引用: Relative Safety of Weightlifting and Weight Training

 

③特に上半身が強い


「ベンチプレス何キロできるの?」「腕相撲しよう!」「握力いくつ?」こんな質問は ウエイトリフティング をしていたら良く聞かれるのではないでしょうか。ただこの3種目、残念ながらウエイトリフターは比較的弱いです。

ウエイトリフティング のパフォーマンスのカギとなるのは、実は下半身のパワー発揮と体幹の安定性。上肢の筋力は主にバーベルを支えるときに必要です。ウエイトリフターの上半身の筋力は、トレーニングをしていない方よりは強いことは言うまでもありません。しかし、競技特性やトレーニング内容から考えると、レスリングや柔道の選手の方がずっと強いのではないでしょうか。

だから上の質問、 ウエイトリフティング を競技している人にとっては少々つらいです。笑

 

④体が「カタい」


これも大きな誤解です。「筋トレをすると体が硬くなる」という考えからだと思われますが、関節が硬くては、ウエイトリフティング動作を正しく安全に行えません(柔軟性は改善するケースが多いので、現時点で硬くてもご安心ください)。特に下図のようにバーベルを頭上、または両肩で支える姿勢では、足・股・肩関節の高い柔軟性と安定性が不可欠です。適切なトレーニングと、トレーニング後のケアが柔軟性向上には大切となります。

スナッチ

スナッチ のキャッチ姿勢 Takehiro Kasai

クリーンのキャッチ姿勢 Kendrick Farris

 

⑤いつも「同じ」トレーニング


「トレーニングではいつも同じように、ただひたすらバーベルを持ち挙げている」というイメージもあるようです。実際は「同じこと」をいつも行っている訳ではありません。

スナッチ と クリーン&ジャーク 以外にも、効果的なトレーニング種目を多く行います。スクワットなどの補強種目がその代表です。また、同じトレーニング種目でも、重さや行う回数を変えれば全然違う効果が得られます。トレーニング内容は時期や目的によって大きく異なりますし、本当に人それぞれです。その中で適切なトレーニングプログラムを立てるのが、コーチの役目と言えるでしょう。

 

⑥人を簡単に持ち挙げられる


Human Lifting: Credit to SVGFIT.COM

100キロのバーベルを持ち上げられる=100キロの人を持ち挙げられる。ということは残念ながらありません。

もしその人が「棒状」で「持ちやすい」のなら可能性はありますが。。既定のバーベルの長さと形だからこそ発達したテクニックがあり、そのテクニックがあるからこそ、体重の2倍以上もの重りを頭上まで持ち挙げられるのです。

 

⑦みんな「ムキムキの巨漢」


ウエイトリフティングといったら、体重100キロを超す巨漢が、重さでしなるバーベルを持ち上げるのをイメージするかもしれません。でもそれも少し誤解です。ウエイトリフティングは柔道のように階級制であり、一番軽い階級では男性で「56キロ以下」、女性で「48キロ以下」の体重しかありません。ロンドン・リオオリンピックでメダルを獲得した三宅宏美選手も、この最も軽い階級で競技をしています。

*2018年2月時点での階級(単位はkg 例: 77kg級=体重が 69.01kg~77.00kg)

Women 48 53 58 63 69 75 90 90+
Men 56 62 69 77 85 94 105 105+

 

いかがでしたか?「良くある誤解」が他にもありましたら、コメント欄にメッセージ頂けたら幸いです。これは!と思ったものは追記する予定です。


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